ウラジオストクのお土産は、キャビア・紅茶・チョコレートなど、人気のアイテムが多くあります。
この記事では、なぜそれらのアイテムが「ウラジオストクのお土産」として好まれるのか、どんな場所で買えるのかなどを解説します。
お土産店でなく、スーパーで買える品物でも人気のアイテムが多いため、「手軽にいいお土産を探したい」という人に、特に参考にしていただければと思います。
ウラジオストクのお土産①キャビア
キャビアは、チョウザメの卵の塩漬けです。
「イクラのチョウザメ版」と考えるとわかりやすいでしょう。イクラは鮭の卵ですが、似たやり方でチョウザメの卵を調理したものがキャビアです。
ロシアでは、昔からこのような「魚卵の塩漬け」が好まれていました。
実は「イクラ」はロシア語で魚卵の意味なのです。鮭の卵もチョウザメの卵も、ロシアでは全てまとめて「イクラ=魚卵」と呼びます。
そのような「魚卵やキャビアの文化が世界で特に盛んな国」であるため、キャビアもイクラもスーパーで買えてしまうのです。
もともと塩蔵で保存が効く上に、缶詰の商品が多いため、お土産として持ち帰ることもできます。
このような「イクラ文化」は、ロシアの中でも特にウラジオストクなどの「オホーツク海寄り」の都市で盛んに見られます。
ロシアの大部分は海に面しておらず、西のバルト海側も、海に接する部分は小さくなります。そのため、キャビアなどの海産物は「オホーツク海寄りならでは」のお土産であり、ウラジオストク土産としても好まれているのです。
キャビアをお土産にするときの注意点は「1人250gまで」しか持ち出せないこと。
これは「年間」の数字なので、その年すでにキャビアのお土産を250g持ち帰った人は、二度目は不可となります。この場合は国際宅配便などを利用しましょう。
なお、ウラジオストクのキャビアについては、以下記事で詳しく紹介していますのでこちらもご覧ください。
ウラジオストクのお土産②チョコレート「プリモールスキーカンジーチェル」
チョコレートもウラジオストクで人気のお土産。特に、ウラジオストクの老舗チョコレートメーカー「プリモールスキーカンジーチェル」の商品が代表的です。
同ブランドは1906年創業と、110年以上の歴史を持つのが特徴。
一番人気の商品「鳥のミルク」など、ブランド直営店だけでなく、スーパーで取り扱われているものもあります。
ただ、こうした人気チョコレートは売り切れが多いため、注意が必要です。
確実にその日に購入したい場合は、午前中などの早い時間帯に買いに行くようにしましょう。
ちなみに、ウラジオストクも含めてロシアでチョコレートの製造が盛んなのは、やはり「寒い」ためです。
気温の低い時期が多いため、一年を通してチョコレートが溶けにくく、身近なお菓子になりやすいわけですね。
日本でもロシアンチョコレートの専門店があり、チョコレート好きの間では特に「ロシアンチョコ」のブランド価値は高いです。
もちろん、単純にスイーツが好きという人にも「ロシアのチョコ」という新鮮さで、喜んでもらえるはずです。
なお、以下記事でウラジオストクの老舗チョコレート店「プリモルスキー・コンヂーチェル」について紹介しているのでよろしければご覧ください。
ウラジオストクのお土産③紅茶「ロシアンティー」
紅茶のジャンルの一つに「ロシアンティー」があります。日本では、ジャムを入れる紅茶のことを指します。
実は、紅茶にジャムを入れるのはロシアの西方、東ヨーロッパのポーランド・ウクライナなどでメジャーな飲み方です。
ロシアでは「ジャムは直接舐めて、それとは別に紅茶を飲む」スタイルが主流とされます。
「ジャムを紅茶のおつまみにする」というとわかりやすいでしょう。
このように、日本とロシアではロシアンティーの意味が違います。
しかし、このロシアンティーという言葉が世界各国で定着するほど、ロシアは紅茶文化の盛んな国です(日本だけでなく、アメリカでも紅茶のカクテル名などに用いられています)。
ウラジオストクの紅茶は、スーパーでも十分に良い品物が手に入ります。
紅茶売り場の面積が日本の倍程度あり、パッケージがロシア語というだけでもおしゃれなためです。
また、現地人が日常的に飲んでいるものの方が、日本人も「高い商品より逆に飲みやすい」ということがしばしばあります。
ウラジオストクのお土産④コスメ「アガフィアおばあちゃんのレシピ」
その他のアイテムでは、コスメもおすすめです。
ウラジオストクのコスメブランドで特に有名なのは「アガフィアおばあちゃんのレシピ」です。
ドラッグストアはもちろん、スーパーやコンビニでも手に入るほど、地元で広く定着しています。
ロシアの気候は乾燥しているため、特にハンドクリーム系のアイテムが優れているのが特徴です。
「日本で冬に売れるコスメ」で、質の高いものが多いと考えるとわかりやすいでしょう。
ウラジオストクのお土産⑤…雑貨「マトリョーシカ」の人形や小物
雑貨は、ロシアの民芸品の人形である、マトリョーシカが一番人気。
「人形の中にさらに人形がいる」という状態が、延々に続く入れ子人形です。安いものは1,000円未満、高いものは10,000円以上で買えます。
マトリョーシカはロシアの伝統文化のシンボルとなっているため、人形以外のアイテムにも多く用いられています。
たとえばキーホルダーやマグネット、スプーンなどのアイテムです。
「マトリョーシカはロシアっぽいから買いたい」「でも、人形をもらっても使い道がなくて困るだろうな…」と考える人は多いでしょう。
そうした時は「マトリョーシカを使った実用性のある雑貨」をお土産にするのもおすすめです。
なお、マトリョーシカについては、以下で詳しく紹介しているのでよろしければご覧ください。
ウラジオストクのお土産⑥帽子「ウシャンカ」
ファッションアイテムでは帽子が人気。ロシア帽の「ウシャンカ」は、日本でもファー帽子・もこもこ帽子などの呼び名で親しまれています。
帽子自体は日本でもロシアでも、品質以外の違いはありません。
しかし「本場ロシアのファー帽子」ということで、ファッション好き・外国好きの人には喜んでもらいやすいでしょう。
価格帯は数千円のお手頃なものから、数万円の高級品まであります。特にうさぎの毛を使っているものなどは、高くなります。
ウラジオストクのお土産⑦缶詰&カニ
その他、海産物のお土産はホタテ・なまこ・ムール貝などの缶詰が、空港でも多く売られています。
また、カニのほぐし身・脚肉なども空港のお土産店で買えるため、これらの店舗で買って、直接日本に発送してもらうのもいいでしょう。
まとめ:ウラジオストクのお土産は、キャビア・チョコ・紅茶・コスメなどおすすめがたくさん!
ジャンル別にまとめると、ウラジオストクのお土産でおすすめのアイテムは、以下のようになります。
・食べ物…キャビア・缶詰・カニ・紅茶・チョコレート
・食べ物以外…コスメ・マトリョーシカ人形・小物雑貨・帽子
実は他にもプーチン大統領のグッズなどさまざまなお土産があります。
贈りたい相手の好みなども考えて、ベストのアイテムを選ぶようにしてください。