健康ブームと相まってマラソンに参加する人が年々増えていますが、ロシアの海と丘に面した街ウラジオストクでも毎年マラソンが開催されています。
国際規格のマラソンもあれば、寒いロシアならではの一見するとユニークに思えるマラソンまで。
今回はウラジオストクで開催されているマラソンをご紹介します。
ウラジオストクマラソンとは?
出典元:https://letsportpeople.com/ru/vladivostok-marathon-and-half-september-2019_ru/
ウラジオストクマラソンとは、ロシア極東地域のウラジオストクで開催されるマラソンのことで、国際マラソンの他にも様々なマラソンが毎年開催されています。
中でもウラジオストク国際マラソンは年々日本人の参加者の数も増え、フルマラソン、ハーフマラソンなど自分に合った走行距離を選べるのも人気。
ウラジオストクの観光を兼ねて、海外からマラソンに参加する人も増えているのです。
では、マラソンの舞台となるウラジオストクとはどんな街なのでしょうか。
ウラジオストクはどんな街?
ウラジオストクは成田空港より約 2時間半40分のフライトで到着する距離にあります。
新旧の建物がうまく調和して並び、ヨーロッパの街並みが日本からわずかな時間で見られることから、日本から最も近いヨーロッパとも称されることも。
そんなウラジオストクはソ連時代、ソ連軍の施設や太平洋艦隊の拠点だったことから外国人の立ち入りが禁止された秘密都市でした。
今では外国人でも観光を楽しめるようになっていますが、秘密都市だった頃の建物が街のあちこちに点在し、歴史に思いを馳せることができるでしょう。
街全体が丘に面しているため坂道が多い
ウラジオストクは海と丘に面した土地柄のため、至る所に坂道があります。
ウラジオストク国際マラソンではコース上が常にアップ&ダウンの繰り返しとなるため、普段からマラソンに積極的に参加している方でも走りごたえのあるマラソンです。
走行距離が短い方が参加者が多くなる傾向にあるのでフルマラソンにこだわる必要がなく、自分の力量やチャレンジ精神に合わせた距離を選んで参加することができます。
比較的風が強い日も多い
ウラジオストクは風が強い日も多いので、風が体の負担となることも。
走行ルートのアップ&ダウンに加えて風の影響も受けやすいので、気候によってはマラソン経験豊富な熟練者でも苦戦を強いられるかもしれません。
ウラジオストクで開催されているマラソン
出典元:http://vladivostok3000.ru/city/16967-marafoncy-vo-vladivostoke-do-starta-i-posle-finisha-foto/
ウラジオストクではどんなマラソンが開催されているのか、主なマラソンを見てみましょう。
国際ウラジオストクマラソン
ウラジオストクで最も大きな規模のマラソンがウラジオストク国際マラソンです。
コースは 42.195Kmの「フルマラソン」、半分の距離の「ハーフマラソン」のほか、「10Kmコース」「5Kmコース」も設けられています。
ウラジオストク南部に浮かぶルースキー島をスタートに、ウラジオストク市街地や駅方面に向かって走る走行ルートで、普段は車でしか渡れないルースキー連絡橋を走って渡れるので、思い出深いマラソンとなるでしょう。
ウラジオストク国際マラソンのコースと制限時間
コース | 走行距離 | 制限時間 |
フル マラソン | 42Km | 5時間30分 |
ハーフ マラソン | 21Km | 4時間 |
10Km マラソン | 10Km | 2時間 |
5Km マラソン | 5Km | 2時間 |
雪やアイスの上を走るアイスマラソン
ロシアならではのユニークなマラソンが、毎年冬に開催される雪や氷の上を走行する国際規格のアイスマラソン。
ルースキー島を金属スパイク付きスニーカーなど特殊な装備を身にまとって走るマラソンで、氷点下の気温と強い風という過酷な環境の中を走るため、己を試す場として人気の高いマラソンです。
距離はハーフのほか、10Kmと5Kmがあり上位入賞者には賞金やカップが授与されるほか、参加者全員にも出走記念メダルが授与されます。
ウラジオストク国際アイスマラソンのコースと制限時間
コース | 走行距離 | 制限時間 |
ハーフ マラソン | 21Km | 4時間 |
10Km マラソン | 10Km | 3時間 |
5Km マラソン | 5Km | 2時間 |
ウラジオストクマラソンに出走するツアーもある
ウラジオストクのマラソンに参加するマラソン参加ツアーもあります。
初めてウラジオストクを訪れる方や、エントリー手続きに不安のある方は利用するのもよいでしょう。
ウラジオストクマラソンに参加するには
出典元:http://studentsport.ru/mainnews/4735153/
ウラジオストクマラソンに参加するには、エントリーして宿泊施設の手配、ロシア入国の手続きを行う必要があります。
エントリーの方法
エントリー方法は各マラソンごとに変わりますが、ウラジオストク国際マラソンやアイスマラソンは日本語にも対応しているウェブサイトより申し込むことができます。
旅行会社でマラソンツアーを行っている所もあるので、手続きがちょっと煩わしいなと感じる方は都合に合わせて利用してみるのも良いでしょう。
参加費用は2,500ルーブルから5,000ルーブルあたりが一般的になっています。
宿泊施設の手配
ロシアに入国するにはビザとバウチャーが必要になります。
バウチャーとは「いつからいつまで、どんな目的でロシアを訪れ、どこに宿泊するのか」というロシアを訪れる期間の行動証明書。
宿泊施設でバウチャーを発行してもらいますので、まず宿泊先を決める必要があります。
バウチャーは旅行会社でも手配してくれるところがあるので、必要に応じて利用するとよいでしょう。
入国の準備
パスポートとビザ、バウチャーなどロシア入国に必要なものを揃え、滞在期間の服装や変圧コンセントなど海外旅行に必要なものを準備します。
パスポートは有効期限が最低でも半年以上ないと入国申請が下りないので、有効期限に注意が必要です。
成田でルーブルに換金すると換金レートが悪かったりするので、成田では必要最低限の両替をしあとは現地のATMを使うなどすると良いでしょう。
クレジットカードの種類によっては使えないこともあるので、何枚か用意するとATMが使えないという事態も避けられます。
体調をしっかり管理
ロシア入国の手続きや宿泊施設の手配が完璧であっても、体調を崩してはせっかくのマラソンも楽しめませんし、「観光期間中はホテルで療養して終わっってしまった」ともなりかねません。
海外に行くと気候や食の変化から体調を崩しやすいので、参加される方は日本にいる時以上に体調管理をしっかり行って本番に臨んでくださいね。
ウラジオストクで異国のマラソンにチャレンジ
参照元:https://www.amur.info/news/2018/10/25/145152
ウラジオストクでも毎年国際マラソンが開催されるようになり、他にもアイスマラソンなどロシアならではのマラソンも。
日本人でもウラジオストクのマラソンに参加できるので、異国の街を走ってみるのもいいですね。
ウラジオストクは丘に面しているため坂の多い街としても知られていますが、マラソンの参加で観光とはまた違った思い出になることでしょう。