訪れるにはビザやバウチャーが必要など、他の欧米諸国よりも障壁もあるため「近くにあって遠い国ロシア」と言われることもありましたが、このところウラジオストクを訪れる日本人観光客の数も増えています。
日本から最も近いヨーロッパともいわれるウラジオストクは、成田空港からわずかな時間で行くことができる上に時差もほとんどありません。
電子ビザの解禁によってビザ取得の手続きが楽になったことも、ウラジオストクを訪れる人が増えている理由でしょう。
今回は成田からウラジオストクへの行き方についてご紹介します。
ウラジオストクへの行き方は成田からがメジャー
出典元:https://rg.ru/2019/01/23/reg-dfo/vladivostok-zaminirovali-huligany.html
ウラジオストクに行くには、成田空港から行くのが定番。
フライトは毎日あるので、フライト日に縛られて旅行計画を立てる必要がないのもポイント。
以前は週に 2、3日程度のフライトでしたが、2020年4月現在は日曜から土曜日まで毎日ウラジオストクへのフライトがあります。
ウラジオストクへはわずか 2時間半!
成田からウラジオストクへのフライト時間は約 2時間半と、日本では新幹線で東京駅から新大阪駅まで行く時間とほぼ同じ時間です。
短い時間でウラジオストクへ行けるのも人気の観光地となりつつある理由のひとつ。
便が毎日あるので予定を組みやすい
成田からウラジオストクへの便は日曜から土曜日まで毎日あります。
成田からウラジオストク便 運行曜日(2020年 4月現在)
成田発 | ウラジオストク着(+1時間) | 成田出発曜日 |
10:10 | 13:30 | 月、金 |
10:50 | 14:15 | 毎日 |
12:10 | 15:30 | 水 |
13:05 | 16:25 | 月 |
14:05 | 17:25 | 火、水、木、金、土、日 |
15:40 | 19:15 | 月、火、木、土、日 |
曜日によって出発時間は異なりますが、10:50 成田発の便は毎日運航されています。
日本とウラジオストクとの時差が 1時間ありますので、到着時間に 1時間が加算された到着時間です。
ANAの就航から日本の航空会社も選べるように
成田からのウラジオストク便はこれまで外国の航空会社による運航がメインでしたが、2020年 3月より全日空(ANA)の便も就航となり、日本の航空会社も選べるようになりました。
エコノミーのほかにビジネスクラスも用意され、夏ダイヤでは週当たりの増便も予定されています。
夏季限定なら新潟からも行ける!
夏場には成田のほかにも新潟空港からもウラジオストク便が毎年就航します。
出発は週 2日程度で、7月の下旬から 8月いっぱいまでの運行となりますが、夏場は日本海側からもウラジオストクに行けるように。
続いてはウラジオストクへ行くための準備をご紹介します。
ウラジオストクの行き方(国内での準備編)
ウラジオストクへ行くには年間通して運行される成田から飛行機で行くのがメインの行き方となりますが、ロシアは日本のパスポートであってもビザが必要となります。
ウラジオストクに行く際に必要な手続きなどの準備を見てみましょう。
パスポートの取得と期限の確認
まずはパスポートを確認しましょう。
取得がまだの場合はお住まいの管轄のパスポートセンターにて取得を行います。
ロシア入国に際しパスポートの有効期限は最低でも半年は必要となるので、有効期限を確認し半年を切っているなら更新をしましょう。
基本的に有効期限が 1年を切っていたら更新手続きができます。
宿泊先を決めバウチャーの取得
バウチャーとはビザの取得に必要な書類のことで、旅行確認書と招待状(インビテーション)を合わせてバウチャーと呼ばれることも。
ロシアのビザ取得には外国人が何の目的で入国するのかを伝える旅行確認書と、滞在中はどこに宿泊をするのかを伝えなくてはなりません。
そのため、ビザ取得の前にまず宿泊先を決める必要がありますが、宿泊先に予約を入れることでインビテーションをホテル側から発行してもらい、ビザ取得の申請を行えるようになります。
ビザの取得をする
ウラジオストクを含む沿海州は電子ビザ(e-VISA)が解禁されたことから、ネット上で簡単にビザ申請を行うことができます。
滞在期間は 8日以内で観光に訪れる都市が 1都市のみ有効なので、2都市以上に渡って観光に訪れる際は通常のツーリストビザ(観光ビザ)の取得が必要です。
電子ビザの申請は英語とロシア語での対応で、日本語の対応はありません。
ロシア 電子ビザ申請サイト
https://evisa.kdmid.ru/en-US
8日を超える滞在や多くの都市を回る場合などは観光ビザが必要ですが、申請には東京のロシア連邦大使館か、札幌・新潟・大阪にあるロシア総領事館で直接申請を行うか、ロシアビザセンターでも申請を行えます。
ロシアビザセンター
https://interlinkservice.world/japan/jp/
ウラジオストクの行き方(現地編)
成田からウラジオストク空港へと到着しますが、空港からウラジオストクの市街地へは約50Kmと結構離れた所に空港は位置しています。
実はウラジオストク空港はウラジオストクと名前が付くものの、ウラジオストクにはありません。
ウラジオストク空港は隣の都市
ウラジオストク空港のある場所はアルチョーム(Артём)市。
ウラジオストクの隣に位置する都市で、ムラヴィヨフ=アムールスキー半島の付け根当たりに位置し、半島の先端にあるのがウラジオストクです。
ウラジオストク空港から市街地までは結構な距離があるため、公共機関などを利用して移動する必要があります。
空港からウラジオストクに行く方法
ウラジオストク空港からウラジオストクの市街地に向かう方法は、電車やバス、タクシーが主な移動方法です。
電車(アエロエクスプレス)は最終初時刻が 17時40分、バスも18時と少し早めに最終便が出ます。
そのため、到着の便によってはタクシーしか移動の選択肢がないことも。
料金は高いが最も便利なタクシー
空港からの主な移動方法である、電車・バス・タクシーの中でウラジオストクの市街地までの料金が最も高いタクシーですが、運行時間を気にすることもなく乗れるので自分の都合に合わせた利用が可能です。
ロシアのタクシーは日本のタクシーのように料金メーターが無く、行き先を伝えることで料金を提示してもらい、その料金に納得がいったら乗る仕組み。
空港の中にタクシーのカウンターがあり、そこで申し込むと行先を運転手に伝えておいてくれます。
空港の外には声をかけてくるタクシーもいますが、多くは白タクと呼ばれる営業無許可の個人運転手なので注意が必要です。
成田からが最も行きやすいウラジオストクへの行き方
出典元:https://rg.ru/2019/01/23/reg-dfo/vladivostok-zaminirovali-huligany.html
日本からウラジオストクに行く際は、年間を通して成田空港からが最も行きやすい方法です。
毎日飛行機があり、ANA便も就航したことで日本の航空会社も選べるようになったのがその理由。
夏季限定で新潟空港からもウラジオストク便が出るので、日本海側や付近にお住まいの方は新潟空港を利用するのもよいでしょう。
ただし、新潟空港からの便は週 2日程度と成田のように毎日運航されないので、利便性の面では成田に軍配が上がります。