ウラジオストクやロシアへ旅行に行くのであれば、ぜひとも味わいたい料理がピロシキ。この記事では、ウラジオストクでピロシキを食べるのにおすすめの場所などを紹介していきます。
特にウラジオストク旅行で「ピロシキやロシア料理を味わいたい」とい思っている人に、参考にしていただけたらと思います。
そもそもピロシキとは?
ピロシキとは、ロシア・東ヨーロッパの惣菜パンです。惣菜パンはいわゆる「おかずパン」で、日本ではカレーパン・コロッケパン・焼きそばパンなどが該当します。これらの「ロシア・東欧版」と考えてください。
材料は通常のパンと同じく小麦粉です。これを「焼く・揚げる」のいずれかで調理します。
ウラジオストクのピロシキの特徴は?
ウラジオストク旅行の前にピロシキについて調べるとき、気になるのは「他のロシア地域のピロシキと、何か違いがあるのか」という点でしょう。ここでは、ウラジオストクのピロシキの特徴を解説します。
他のロシア地域より、味覚がアジア人向け
ウラジオストクは、北朝鮮とロシアの境目にあります。しばしば、ロシアというよりアジアといわれる土地です。
このため、味覚もアジア人に近く、ピロシキの味も「日本人にとってなじみやすい」といえます。もちろん、これは日本人だけでなく、中国人や韓国人、台湾人などでも共通でしょう。
揚げピロシキ・焼きピロシキの2種類がある
ピロシキは「揚げパン」もあれば「焼きパン」もあります。揚げパンのイメージは、日本のカレーパン・ソーセージパンに近いものです。もともと、日本のカレーパンはピロシキに着想を得て作られたとされています。
基本的に、ロシアのピロシキは「焼きパンが多い」とされています。札幌市内に多くあるロシア料理店でも、やはり焼きピロシキが主流です。
ただ、ウラジオストクは中国に近く、中国は揚げパンの油条(ヨウティアオ)を盛んに作ることもあり、他のロシア地域より揚げピロシキが比較的多いとされます。
ホテル・カフェ・空港・屋台など、どこでも手に入る
ウラジオストクも他のロシアの都市と同様、ピロシキが大衆的な食べ物となっています。そのため、ホテルのレストランやカフェ、空港のレストランや屋台など、あらゆる場所で食すことが可能です。
店舗のタイプが異なれば、ピロシキの味や雰囲気も異なるので、さまざまな場所で味わってみるのがいいでしょう。
なお、ピロシキなどのロシア料理が楽しめるお店については以下でまとめているので見てみてください。
ウラジオストクのピロシキ、おすすめの屋台エリア3選!
ウラジオストクでは、ピロシキの屋台が集中的に出ているエリアがいくつかあります。ここでは、その中でも特におすすめの3カ所を紹介します。
中央広場…土日に多数出店される
中央広場は、ウラジオストクでも特に有名な観光地です。特に土日にはフリーマーケットも開催されるため、いつもよりさらに多くのピロシキ屋台が出店されます。
フリマでの買い物を楽しみながら、ついでに美味しそうな屋台を探すというのもいいでしょう。
ルガバヤ市場…絶品のお店があると評判
ルガバヤ市場は、30分ほどで回れる小さめの総合市場です。小さめな分、アットホームな雰囲気があり、ローカルな市場の風情を味わえます。
そのルガバヤ市場のピロシキ屋台ですが、多くの旅行者の方の体験談で「絶品の店舗が多い」と評判です。屋台もあれば、小さめの店舗もありますが、美味しい店同士が競争しているため、レベルが高いと推測できます。
ルガバヤ市場自体を見る目的も合わせ、ピロシキ屋台を探しに行ってみるのもいいでしょう。
噴水通り…「ファーストフード通り」撤去後も健在
噴水通りもウラジオストクの有名な観光スポットです。以前は「立ち食いファーストフード通り」などの通称で呼ばれる、ボックス型の屋台が多く並ぶ通りがありました。ボックス型の屋台は、日本でいうなら「タピオカ店」のようなイメージの店舗です。
その並びは2018年6月に一時的撤去されていますが、噴水通り自体が賑わっているため、今でも多数のピロシキ屋台が見られます。
ウラジオストクの名店「おばあちゃんのピロシキ屋」とは?
ウラジオストクには、日本人旅行者の間で有名な「おばあちゃんのピロシキ屋」と呼ばれる名店があります。ここではそのお店について紹介します。
正式名称は「ピラジョーチニッツア」
この店舗の正式名称は「ピラジョーチニッツア」といいます。正確な発音はカタカナでは表現しにくいものですが「ロシア語の正式名称がある」ということは、知っておくといいでしょう。
特にロシア語の文字を写真などで確認しておくと、現地の地図でも見つけやすくなります。
『地球の歩き方』などのガイドブックにも掲載
このお店は昔から有名で『地球の歩き方』など、多くのガイドブックで紹介されてきました。そのため、日本語の地図でアクセスしやすいのが特徴です。
日本人が作った日本語メニューがわかりやすい
この店舗には、日本語メニューが豊富にあります。旅行者の方が撮影された写真を拝見すると、たとえば以下のようなメニューが書かれています(すべてピロシキです)。
- りんごジャム入り
- サーモン入り
- チキンレバー入り
- こけももジャム入り
- ポテト入り
これを見ると「日本と随分味覚が違う」ということがわかるでしょう。日本で市販されることはまずないだろう、レバー入りのピロシキもあります。
「レバーは苦手」という人でも、ロシアの素材と味付けだったら口に合うかもしれません。一度チャレンジしてみるのもいいでしょう。
まとめ:ウラジオストクでは、屋台のピロシキを一度は食べてみよう
ウラジオストクではあらゆる場所でピロシキを食べられますが、特に屋台のピロシキは、一度味わうことがおすすめです。ロシアは気温が低いため、屋台でも衛生上の問題が少なく、味も多くの旅行者の方が証言しているとおり、クオリティが高くバリエーションも豊かです。
もちろん、屋台以外のレストランなどのピロシキもおすすめです。どのような場所で食べるにしても、さまざまなピロシキの味を体感していただけたらと思います。