ウラジオストクってどこ?日本から2時間半の身近なロシア

ウラジオストクってどこ?日本から2時間半の身近なロシア

このところ、日本からの観光客も増え人気のスポットとなってきたロシアのウラジオストク。

ウラジオストクの名前は知っているけど、どこにあるのか今一つ分からないという方も多いのでは。

今回はウラジオストクってどこ?の質問に答えるべく、ウラジオストクの位置と基本情報についてお伝えします。

日本から最も近い欧州と言われる街ウラジオストク

出典元:https://www.booking.com/hotel/ru/old-arbat-apartments-vladivostok.ru.html

 

ウラジオストクは日本から最も近いヨーロッパとも言われますが、その理由は日本から飛行機でわずか 2時間半ほどで到着するから。

東京から大阪までの新幹線とほぼ同じ時間のフライトで、ウラジオストクに着く日本から身近な所にある都市です。

ウラジオストクの位置は島根県を北上した辺り

日本からわずかな時間で到着するウラジオストクですが位置は、中国地方の島根県から日本海を渡って北上した先のユーラシア大陸にあります。

ウラジオストクはユーラシア大陸の海沿いに位置するため、海に面して街が開かれている風光明媚な都市です。

島根県の西端より真北に行ったところに位置するため経度は日本と重なりますが、時差はウラジオストクの方が 1時間進んでいる形に。

時差が日本とほとんど変わらないことからも、現地に行っても時差ボケがほとんどないため訪れやすい都市です。

冬場はほぼ氷点下になる気温

ウラジオストクの夏は短く、ほんのわずかな秋の時期のあと長い長い冬に入ります。

11月には氷点下の日となり、12月から 2月にかけては昼夜問わず氷点下になる日も多くなって海が凍ることも。

外気温が厳しい冬のウラジオストクですが、建物の中は日本以上に快適な環境で半そでで過ごせるほどです。

ソ連時代は外国人が入れない街だった

ウラジオストクは今では外国人観光客にも人気のスポットとなっていますが、ソ連時代は外国人が立ち入ることができない都市でした。

太平洋艦隊の拠点や防衛のための軍需施設が置かれていたため、場所によってはソ連人(当時、現ロシア人)であっても民間の人は近づけない場所も多くある「閉鎖都市・秘密都市」としての歴史を持っています。

現在となりソ連時代の名残を街の至る所で見ることができるので、当時の様子を想像してみるのも面白いかもしれません。

ウラジオストクへ行くには

出典元:https://lt.sputniknews.ru/photo/20190901/10048161/photo-vladivostok.html

 

閉鎖都市としての歴史の面影を街に残し、海と丘に面していることからも眺望のよいスポットも多いウラジオストク。

ウラジオストクに行くには主に飛行機での移動となるでしょうが、一部フェリー便もあります。(2020年 3月現在・運休中)

飛行機を利用する

航空便は成田空港からの便が日曜から土曜まで毎日あります

2020年3月に新たにANAの運行も増えるので、航空会社を選んでのフライトも可能となりました。

便数の多いのは成田空港からですが、夏場の一時期間は新潟空港よりもウラジオストク便が週に 2便ほど出ています。

フェリーで渡る

航空機を利用する他に、鳥取県の境港よりフェリーでウラジオストクへ渡る方法もありますが、2020年 3月現在 境港からのフェリーは運休となっており再開のアナウンスは出ていません。

再開されれば飛行機とフェリーの 2つの方法がウラジオストクへ行くための方法です。

旅行会社からツアーに申し込む

ウラジオストクへの移動は飛行機となりますが、旅行会社のツアーに申し込む方法もあります。

ロシア入国にはビザが必要で、加えてバウチャーも必要となるため少々手続きが厄介に感じることも。

初めてロシアに行かれる際は旅行会社のツアーを利用すると手続きも変わりに行ってくれるので、行きやすいでしょう。

続いては日本からの人気も高まりつつある、ウラジオストクの見どころをご紹介します。

 

ウラジオストクの見どころ

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ウラジオストクの見どころは新旧の建物が見事に融和した街並みと、数多くの歴史的観光名所でしょう。

観光客にも地元民にも人気の鷲の巣展望台は、ウラジオストクの街並みや金角湾や大橋が一望できる、眺望と絶好の撮影スポットです。

歴史を街のあちこちで感じることができる

閉鎖都市だったソ連時代の砲台跡や潜水艦などの博物館を始め、ソ連以前の時代から建っているベルサイユホテルや、同じく歴史あるグム百貨店など街の至る所に歴史を感じることができます。

ルースキー島にはかつてウラジオストク一帯を防衛していた砲台が博物館として残され、金角湾大橋近くに停泊しているクラースヌィ・ヴィムペム軍艦やC-56潜水艦博物館など、これらはソ連時代の軍需でした。

ウラジオストク駅の建設は1893年とソ連時代以前より存在し続ける歴史ある駅舎で、改築工事で外観の色は変わっているものの当時の姿を今に見ることができます。

街のあちこちで歴史に触れることができることがウラジオストクの見どころです。

日本人の口にも合う本場のロシア料理を楽める

出典元:http://hochu-gotovit.ru/recipe/domashniy-borshh-s-govyadinoy/

 

ピロシキ(пирожк/ピロジョーク)やボルシチ(борщ/ボールシィ)を除き、日本ではまだまだ認知度の低いロシア料理ですが比較的日本人の口に合う料理と言われています。

ロシア風水餃子のペリメニ(пельмень/ペリミーン)やブリヌィ(блин/ブリーン)など日本で食べられている物に近い食べ物も。

日本人でもすんなりと口に運べる本場のロシア料理も見どころのひとつです。

ピロシキは一般的に複数を指すことば

ちなみにピロシキは一般的に複数のピロシキを指す言葉で、単数だと пирожк(ピロジョーク)、2個以上の複数だとпирожки(ピラーシキィ)となり、日本で市民権を得ているピロシキの語源は複数のピロシキにあります。

英語の場合は名詞の語尾に「s」を付けると複数形になりますが、ロシア語は名詞に性(男性・女性・中性)があり、性に合わせて語尾が変化するので単数と複数では違うモノに見えてきますね。

映える写真撮影スポットが多い

ウラジオストクには歴史的建物が多いほか、海と丘に面しているため街の至る所に撮影スポットがあります。

歴史的建物はもちろん、高低差を利用した眼下の街並みを撮影したり、深く入り組んだ湾も撮影に映えるでしょう。

 

ハマる人続出の身近なウラジオストク

出典元:http://www.openarium.ru/poi/76660248/

 

近年日本人にも人気のウラジオストクは、比較的治安が良いことから女子会で行くなど気軽に訪る人も増えています。

電子ビザの解禁により、ビザの取得がネットで完結するようになったこともウラジオストクへ行く人が増えた理由でしょう。

そして何と言っても日本からわずか 2時間半ほどで着く距離なので、移動時間の短さが大きなポイント。

何度も足を運ぶ人も続出の、とても魅力のある日本から最も近いヨーロッパ、ウラジオストクです。

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