日本から最も近い欧州とも言われるウラジオストクは、成田からわずか2時間半ほどで着きます。
欧州の街並みと海に面した美しい景色が手軽に楽しめるということで、近年日本からウラジオストクへの旅行者も増えてきました。
今回は、便も増えてますます便利になった成田からウラジオストクのフライト情報や、ウラジオストクについてご紹介します。
成田からウラジオストクへは約2時間半
出典元:https://www.votpusk.ru/country/kurort.asp?CN=RU11&CT=RU49
成田空港からウラジオストクの直行便を利用すると、フライト時間は約 2時間半ほど。
日本の新幹線で例えると、東京駅から大阪駅まで移動するのとほぼ同じ所要時間になります。
新幹線で東京・大阪間の時間と同じくらいのフライト時間でロシアのウラジオストクに到着することを考えると、とても身近な距離に感じるのではないでしょうか。
ウラジオストクの位置
成田から短い時間で行けるウラジオストクですが、位置は島根県から日本海を北上した辺りです。
日本海(ロシアでも日本海といいます)を挟んで日本とウラジオストクが対面している形なので、日本の隣にある都市とも言えます。
ウラジオストクは日本と同じ経度にありますが、時差はウラジオストクの方が 1時間早くなっているので不思議。
1時間しか時差がないので、「時差ボケがほぼない」ということも日本から行きやすい理由と言えるでしょう。
日本海はロシア語で「Японское море(イェポンスカイェ モーレ)」で日本の海の意
毎日就航ウラジオストク便
かつては週 2、3回の運行だったウラジオストク便でしたが、2020年3月現在では日曜から土曜日まで毎日就航しています。
毎日運航されていることで出発日に合わせてスケジュールを組む必要がなくなり、とても利便性の高いものとなりました。
就航状況やフライト時間など詳細は成田空港のウェブサイトよりご確認ください。
ビザの緩和でますます行きやすくなった
ネットでビザの申請ができる電子ビザ(e-VISA)が解禁されたことにより、ウラジオストクへの渡航手続きがしやすくなりました。
通常のツーリストビザよりも制限はありますが、1週間以内のウラジオストク観光なら電子ビザで行くことができます。
航空便の増便も予定されている
2020年 3月16日より、日本航空(ANA)も成田からウラジオストク便を就航することとなりました。
さらには夏ダイヤでは週2回の運行から週3回の運行となり、より人の動きが多くなる時期に合わせて増便されます。
ANAの就航で日本の航空会社の選択肢も増え、ますますウラジオストクに行きやすくなりますね。
ウラジオストク観光に必要な手続き
日本は短期滞在であればアメリカをはじめ欧州など約70か国でビザが免除される国ですが、そんな日本であってもロシア入国の際はビザが必要となります。
ウラジオストクに行くにはパスポートの他、ビザやバウチャーというちょっと聞きなれない証明書の申請も必要です。
パスポートの確認または取得する
パスポートは有効期限が 6か月以上ないと申請が通りませんので、有効期限に注意です。
まだ取得していない方はお住まいの地域のパスポートセンターにて取得の申請を行いましょう。
パスポートを管理する外務省にて、パスポート取得の手順と費用を見ることができます。
外務省ウェブサイト
財務省 パスポート(旅券)の申請から受領まで
バウチャーを取得する
ロシアでは外国人が訪れる際、バウチャーという証明書が必要となります。
バウチャーはいつからいつまでの期間入国し、どこの場所を訪れ、どこに宿泊するのかを記載した旅行計画書のこと。
ビザ取得にはバウチャーが必要になってきますので、ビザ申請前にまずバウチャーの申請を行います。
通常は予約したホテルなどに申請してバウチャーを発行してもらいますが、ツアーで行く場合や代行で発行してくれる旅行会社もあるので場合によっては利用すると良いでしょう。
電子ビザを取得する
バウチャーを発行してもらったら、続いてはビザの申請です。
ウラジオストクを含むロシア沿海州では、日本に対してのビザ緩和の動きから電子ビザで短期ビザ発行が可能となりました。
電子ビザが認められるのはひとつの都市のみの観光に限られ、滞在期間も 8日以内と限定的ではありますが、3泊 4日~ 1週間程度の観光が多いウラジオストクでは十分でしょう。
8日を超える旅行やウラジオストクからハバロフスクに行くなど、観光が 2都市以上にまたがる場合は電子ビザではなく大使館宛に申請を行う通常のツーリストビザが必要となります。
成田からウラジオストクに着いたら
成田からフライトして降り立つところはウラジオストク空港です。
ウラジオストクの市街地からは結構な距離があるので、市街地までの移動方法を確保する必要があります。
実は隣の都市にあるウラジオストク空港
空港の名前はウラジオストク空港ですが、空港の所在地は「アルチョーム(Артём)」という都市に位置しています。
アルチョームはウラジオストクに隣接する人口10万人ほどの都市で、ウラジオストク空港からウラジオストク市街地までの距離は50キロほど。
ウラジオストク市街地に行くには
空港からウラジオストク市街地へ行くには電車かバス、タクシーになります。
バスで市街地へ行くには路線番号107番で料金は200ルーブル、スーツケース代が別途100ルーブル(1つにつき)必要です。(2020年 3月現在)
バスの料金は降りるときに運転手に支払いますが、大きな紙幣での支払いは嫌がられるのでできるだけお釣りのないように。
電車は手軽な気がしますが、本数が少なく終電も18時頃と早いので間に合わないことも多いかもしれません。
ウラジオストク市街地まで電車の運賃は350ルーブルとなっています。
到着時間によってはタクシーのみの移動
ウラジオストク空港に夜間到着する便ではバスの運行時間が終わっていることもあるので、タクシーしか選択肢が残されていないことも。
空港内にタクシー受付のカウンターがありますので、そこで行き先を告げタクシーを申し込むと、受付の人が運転手に行き先まで伝えておいてくれます。
タクシーはロシア語でもタクシー(такси)で日本語と同ほぼ同じ発音、分かりやすいですね。
空港のカウンターで申し込むと市街地までのタクシーは料金は一律(定額)ですが、ロシアのタクシーは日本のタクシーのように距離や時間に応じて料金が加算されていく料金メーターは付いていません。
乗る前にタクシードライバーに行先を伝え、提示された料金に納得できたら乗車する仕切値で走る仕組みです。
タクシーの掛け声は白タク(営業届け出をしていないタクシー)
空港に降り立つとタクシードライバーが声をかけてくることも度々ありますが、タクシーの営業許可を取っていない「白タク」も多いので、しっかり見極めて利用するとよいでしょう。
また、日本ではあおり運転が問題視されていますが、ロシアのタクシーは結構飛ばしたり、日本だとあおり運転なのでは?と思うような運転の場面もあります。
荒い運転に感じることもありますがロシアでは一般的なので、日本とは基準が違うということなのでしょうね。
成田からますます身近になったウラジオストク
ウラジオストクはフライト時間が約 2時間半と短く、航空会社が増えるなど成田からますます身近な存在となりました。
日本での認知度も上がるにつれて女子会で行ったり、1人旅で何度もウラジオストクへ行ったりと人気の観光地となりつつあります。
成田からのフライトも毎日あるので、フライトにスケジュールを合わせなくてよくなっているのも大きいでしょう。
便利となった成田からウラジオストク行き、ぜひ利用して日本から最も近い欧州と言われるウラジオストクを体感してみてください。