ロシア・ウラジオストクの気温とベストシーズン

ロシア・ウラジオストクの気温とベストシーズン

ロシアと聞くと極寒の地のイメージがあるかもしれませんが、ロシア極東のウラジオストクは冬場に凍らない港(不凍港)の都市。

それでも冬場の気温は常にマイナスで-20度を下回ることも度々ありますが、ロシアの中でも数少ない不凍港を持つ都市です。

日本からのアクセスも航空便の増便でより便利になり、人気の観光地として知名度を上げつつありますが、年間を通して気温はどのくらいになっているのでしょうか。

今回はウラジオストクの年間の平均的な気温と、観光のベストシーズンをご紹介します。

 

ウラジオストクの年間平均気温

出典元:https://primamedia.ru/news/487189/

 

ウラジオストクの年間平均気温はプラス4度ほどで、東京の年間平均気温の17度前後と比べると13度ほど低い気温になっています。

最も気温が高い月が8月で平均気温は20度、最も寒い月が1月で平均気温は-13.4度です。

 

ウラジオストク 年間平均気温

平均気温(℃) 平均最高気温(℃) 平均最低気温(℃)
1 月 – 13.4 – 8 – 15.3
2 月 – 9.9 – 4.1 – 11.6
3 月 – 2.7  2.2 – 4.8
4 月  4.5  9.9  2
5 月  9.5  14.8  6.7
6 月  13.2  17.8  11.2
7 月  17.6  21.2  15.8
8 月  20  23.3  17.7
9 月  15.9  19.8  13.2
10 月  8.9  13  6
11 月 – 1.1  3.1 – 3.8
12 月 – 9.8 – 5.3 – 11.9

ウラジオストクでは11月に入ると気温も一気にマイナスへとなります。

最も気温の上がる8月の平均気温が20度と、とても過ごしやすい気温ですね。

ウラジオストクの年間平均降水量

ウラジオストクの年間平均降水量は710mmほどで、月別にを見ると8月が140mmと最も降水量の多い月。

逆に12月から2月が10mmと最も降水量の少ない月になっています。

 

ウラジオストクの年間平均降水量

平均降水量
1 月  10mm
2 月  10mm
3 月  20mm
4 月  40mm
5 月  60mm
6 月  90mm
7 月  100mm
8 月  140mm
9 月  120mm
10 月  50mm
11 月  30mm
12 月  10mm

東京の年間の降水量が約1,510mmに対しウラジオストクは約710mm、年間の降水量ではウラジオストクは東京の半分以下になっていますので、雨の少ない地域ということが見えてきます。

厳寒期はマイナス30度になることも

ウラジオストクで最も寒いのは1月から2月にかけてとなりますが、昼間であっても気温がプラスになることもほとんどありません。

寒波の影響で夜間から朝方にかけて気温がマイナス30度を下回り、まさに極寒の地となることも。

外気温が寒いを超えて冷たい、痛いと感じるような気温になっていても、建物の中は日本以上に快適な温度で保たれています。

給湯器から熱を各部屋に送り込む「セントラルヒーティング」といわれる暖房方式により、どの部屋も半そでで過ごせるような温度に保たれているためです。

夏は30度を超えることも!

マイナス30度にもなる冬場とは対照的に、短い夏の期間に気温が30度を超えることもあります

ウラジオストクは海に面しているのでロシア内陸部ほど気温差がありませんが、それでもマイナス30度からプラス30度まで年間を通して幅白い気温に。

色の白いは七難隠すということわざもあるように、色白は美人の特長と昔から言われていますが、ロシアでは白い肌は不健康の証とされてる面があります。

そのためウラジオストクの短い夏場はしっかり肌を焼こうと、海は多くの人でにぎわっています。

 

ウラジオストクの時期別おすすめスポット

出典元:https://miumi.ru/lichnyy-opyt-kak-ya-provozhu-leto-vo-vladivostoke

 

年間を通して気温の上下が激しいウラジオストクですが、観光のベストシーズンはいつ頃なのでしょうか。

観光のベストシーズンと、時期に合わせたおすすめのスポットをご紹介します。

ウラジオストクのベストシーズンは?

ウラジオストクは極寒期の年始から始まり、夏と紅葉のとても短い時期が足早に過ぎ、長い冬へと突入します。

年間の半分近くが日本でいうところの冬に当たるので、観光地の周遊なら夏の時期がベストシーズンです。

年明けから2月は特に寒さの厳しい厳寒期となりますが、日本では見られない景色を見ることができる時期でもあります。

7月~8月の夏期間

7月~8月はウラジオストクの短い夏の時期ですが、気温が30度を超えることもあります。

海を中心にレジャーに行く人も多くなる時期ですが、年間で見ると最も降水量の多い月で雨が降りやすい面も。

透き通った青空にウラジオストクの街並みがとてもよく映えるので、街を見渡せるスポットに行くのもおすすめです。

夏前にはウラジオストクが高緯度にある影響で、日本よりも日が沈むのがかなり遅くなります。

12月~2月の極寒期

ウラジオストクでも冬の期間の12月~2月は平均気温でもマイナス10度以下と、海も凍り付くような凍てつく気温の中に。

1月に入ると日本海も凍り、人が歩いても時に車が走っても平気な状態となり、ロシアの極寒期ならではの光景を楽しむことができます。

海の上を歩けるという日本ではなかなかできない体験ができるので、冬場の厳寒期は海に行くのもおすすめ。

通年のおすすめスポット

ウラジオストク定番の眺望のよい観光スポット、鷹の巣展望台は通年楽しめるスポットです。

ウラジオストクを一望でき、眼下には金角湾や金角湾に架かる大橋が見えるので、景色が映える絶好の撮影スポットでもあります。

ウラジオストクは歴史を感じさせてくれる建物が市内のあちこちにあるので、街中を歩くだけでもいろいろな発見があるでしょう。

 

ウラジオストクに行くには

出典元:https://radiovesti.ru/brand/61178/episode/1424089/

 

ウラジオストクに行くには飛行機のほか、鳥取県の境港市からはフェリーもありますが、境港のフェリーは2019年(令和元年)の11月28日から臨時休航中となっているため、フェリーが再開されるまでは飛行機での一択に。

フェリーの旅ものんびりしていていいものですが、飛行機は約2時間半で到着と移動時間の短縮にもなるので、その分滞在時間を長く取ることもできます。

成田からの飛行機がおすすめ

成田からウラジオストクへの便は日曜から土曜まで毎日就航しているので、最も多くの方が利用するおすすめの渡航手段です。

以前は週数回のフライトになっていたので、フライトの日にスケジュールを合わせる必要がありました。

毎日就航となってからはフライトの日に合わせてスケジュールを立てる必要がなく、自由度も上がっています。

夏場は新潟からも便が出る

期間限定ではありますが、夏場は新潟空港とウラジオストクを結ぶ便も毎年就航しています。

2019年度の実績では、7月20日(土曜日)~8月31日(土曜日)の間で火曜日と土曜日に 6日間の運行が行われました。

手続きも行ってくれる旅行ツアーも便利

ロシアは日本であってもビザ申請が必要な国で、さらには旅行行程計画書のバウチャーも発行して申請する必要があります。

その点が他の国に比べると渡航手続きの難易度がやや高いように思われがちですが、旅行会社にツアーを申し込めば手続きを代理で行ってくれるので、初めてのウラジオストク旅行の際は利用してみるのもよいでしょう。

 

年間の気温差が激しいウラジオストクの気温

出典元:https://travelask.ru/questions/32763-vladivostok-kakaya-pogoda-v-iyule

 

海と丘に面した風光明媚なウラジオストクは、今も歴史に感じられるスポットも多く人気の観光地となりつつありますが、年間を通して気温の差が激しく、時期に合わせた服装などの準備が必要となります。

海と丘の影響で風が強い日も多いので、気温と風への対策をしっかりと行って観光を楽しんでくださいね。

極寒期には日本海も凍りますが、海の上を歩ける経験は日本ではなかなかできないので、極寒期に訪れた際は安全を確認の上歩いてみるといい思い出になるかもしれません。

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