日本の約45倍と、世界で最も広大な面積を誇るロシアをほぼ横断するシベリア鉄道。
シベリア鉄道は、モスクワからウラジオストク間の9,000Km以上の距離をを 1週間かけて横断する世界最長の鉄道でもあります。
今回はウラジオストク駅から乗れるシベリア鉄道についてどんな鉄道なのか詳細と、乗り方についてご紹介です。
ウラジオストクからシベリア鉄道に
ウラジオストク駅はモスクワからつながるシベリア鉄道の発着駅でもあります。
ウラジオストク駅から遥かモスクワまで列車の旅に出ることもできますが、そもそもシベリア鉄道とはどのような鉄道なのでしょうか。
シベリア鉄道ってどんな鉄道?
シベリア鉄道の構想が生まれたのは帝政ロシア時代で、東アジア地域に進出するための陸路として計画が進められました。
当初は当時の首都だったサンクトペテルブルクから皇帝の別荘までを結ぶ限定的な区間の鉄道でしたが、1891年より本格的に順延建設が開始され1904年に全線開通となりました。
シベリア鉄道の起点はロシアの首都であるモスクワのヤロスラフスキー駅で、ウラジオストク駅までの全長9,297kmを結ぶ世界一長い鉄道です。
モスクワ間を1週間かけて走破
起点であるモスクワとウラジオストク間を 1週間かけて走破し、ユーラシア大陸を横断します。
ロシアには 9つの標準時刻があり、そのうち 7つの標準時刻を通過するシベリア鉄道でしか味わえない体験ができる鉄道で、広大なロシアの景色を思う存分楽しめるでしょう。
発着はウラジオストク駅
シベリア鉄道はモスクワとウラジオストク駅を結ぶので、ウラジオストク駅は発着駅になります。
ウラジオストク駅から遥か西のモスクワを目指して全線シベリア鉄道に乗ることもできますし、途中下車でハバロフスクなどの都市へ向かうこともできます。
全線乗らずとも途中下車でシベリア鉄道の雰囲気を楽しむこともできるのです。
ウラジオストクからのシベリア鉄道を走る列車
出典元:https://4travel.jp/travelogue/10688534
ウラジオストクからモスクワまでの鉄道をシベリア鉄道と呼びますが、区間を往復する列車もあり、それぞれ列車には呼称があります。
ハバロフスクまでのオケアン号
ウラジオストク駅からハバロフスクまでを結ぶのがオケアン号。
21時頃にウラジオストク駅を発車、翌日の午前 9時頃にハバロフスク着と約12時間の旅です。
オケアン号の運行は毎日で、1等車から3等車まであり個室( 2人部屋)は 1等、4人 1部屋の 2等、オープンデッキの 3等となっています。
モスクワ間を往復ロシア号
ウラジオストク駅からモスクワまでを走破する列車がロシア号。
6泊 7日でユーラシア大陸を横断するようにシベリア鉄道全線を走り、標準時刻を 7つも通過する長旅です。
途中の駅で下車しロシア名物などを買い込んで、列車内で味わいながらの旅も楽しいでしょう。
【番外編】アジアとヨーロッパをつなぐエニセイ号
ウラジオストクには関係ありませんが、シベリア鉄道の路線を走るエニセイ号があります。
エニセイ号はモスクワよりウラル山脈を跨いでエニセイ川沿いの都市、クラスノヤルスクまでを 3泊 4日で結ぶ列車です。
ウラジオストクからのシベリア鉄道で得られる体験
ウラジオストクからシベリア鉄道に乗ることで、どのような体験や経験を得られるのでしょうか。
異国で非日常の体験が味わえる
日本国内でも列車での旅行が人気ですが、ロシアという異国で体験できる列車の旅はまた格別。
スケールの大きなユーラシア大陸横断の旅となるので、非日常のゆったりとした時間を味わうことができるでしょう。
途中下車してプチ観光も楽しめる
途中停車の駅でその土地の名産品を買い込み、列車で味わうこともできます。
途中の駅で下車し都市を観光するのもよいでしょう。
都市の観光を楽しみながら、都市間の移動はシベリア鉄道でという利用方法もあります。
ロシアの食事を楽しめる
列車には食堂車があるので、列車の中でロシア料理を味わうことができます。
途中の駅でその土地の名産品を買って味わうことも、列車の旅ならではの楽しみのひとつでしょう。
日本では味わえないスケールの大きな列車の旅を体験できるシベリア鉄道ですが、続いては乗車するにはどのようにすればよいのかをご紹介します。
ウラジオストクのシベリア鉄道に乗るには
ウラジオストクからのシベリア鉄道に乗るには、旅行ツアーに申し込むか個人で直接申し込むかのどちらかになります。
旅行ツアーより申し込めば、入国手続きなどもツアー会社が行ってくれる場合がほとんどなので、手間をかけずにシベリア鉄道を楽しめるでしょう。
旅行ツアーに申し込む
ウラジオストクからシベリア鉄道に乗る最もポピュラーな方法は、旅行会社などが企画しているツアーに申し込むこと。
ウラジオストクまでの航空券やシベリア鉄道の切符(チケット)の予約など全て行ってもらえるので、初めてウラジオストクを訪れる場合でも問題なく乗ることができるでしょう。
個人での予約は注意が必要(相部屋などあり)
やや難易度が上がりますが、ロシア旅行経験者なら直接シベリア鉄道を予約してもよいでしょう。
公式のサイトからの予約は予約ができてもチケットの購入ができないこともあるので、ロシア国内の列車のチケットの予約と購入ができるvisitrussia.comなどのサイトを経由するという方法もあります。
旅行会社を介して予約するのがおすすめ
シベリア鉄道のチケットの手配は日本からだとやや難儀な面があるので、旅行会社を介しての手配がおすすめ。
シベリア鉄道のチケットのみの対応から、入国手続きに至るまで必要に応じたサービスを受けることができます。
ウラジオストクから世界最長のシベリア鉄道に乗ろう
ウラジオストクとモスクワを 1週間かけて結ぶ世界最長のシベリア鉄道は、さまざまな人や景色に出会える旅となるでしょう。
途中にはバイカル湖やタイガ、ロシア最長のオビ川なども見れ、日本では決して味わえないスケールの大きが魅力。
シベリア鉄道に乗るには旅行会社から申し込むか、個人で直接予約を入れるかになりますが、予約サイトでは日本語に対応していないため旅行会社を介した方が無難です。
圧倒的スケールの大きさシベリア鉄道で、ゆったりとした非日常の時間を過ごしてみませんか。