ウラジオストクは亜寒帯冬季少雨気候に属しているため、夏場が年間で最も雨の多い時期になります。
気温がマイナスとなる冬が長いウラジオストクですので、気温が最も高くなる夏場は観光しやすいシーズンではあります。
今回はウラジオストクの夏場の天気の特長と、夏場におすすめの観光地をご紹介します。
まずはウラジオストクの夏の特長から見てみましょう。
ウラジオストクの夏の特長
ウラジオストクの気候はゲッペンの気候区分によると、亜寒帯冬季少雨気候に属しています。
夏場は雨が多く、逆に冬場には雨が少なるなるのが特徴の気候で、年間で見ると夏場と冬場の気温差が激しい気候です。
ウラジオストクの夏期間
ウラジオストクの夏期間は 7月から 8月の中頃まで。
「 7月はまだ夏ではない、8月はもう夏ではない」というシベリアの言葉がありますが、夏がとても短いことがよく表されています。
気温が25度前後になる日も多く、日本の夏に比べるととても過ごしやすい夏です。
夏場は30度を超えることも
気温が比較的に低めで日本よりも過ごしやすいウラジオストクですが、気温が時に30度を超えることも。
夏場は多くの人がスポーツ湾などで海水浴と日光浴を楽しみます。
穴場のビーチ観光に訪れたいなら、ガラスビーチを訪れるとよいでしょう。
ソ連時代に海に投げ捨てられたガラス瓶が波の力によって細かく砕かれ、ビーチに打ち上げられたのがガラスビーチです。
ビーチ一面んいガラスの砕片が散らばっているので、不思議な美しさのあるビーチになっています。
湿度は低めで過ごしやすい
ウラジオストクの夏場は気温がそれほど高くないので過ごしやすいですが、日本に比べると湿度も低くなっているためより過ごしやすいです。
同じ気温でも湿度が違うだけでも過ごしやすさが大きく変わります。
ウラジオストクの夏は天気に注意
年間で最も気温が上がるウラジオストクの夏は、年間で最も降水量の多い時期。
雨が降りやすいので、外出の際は天気に注意が必要です。
年間で最も雨の多い時期
ウラジオストクの気候が亜寒帯冬季少雨気候に属し、降水量は夏場が最も多く冬場が最も少なくなる気候。
平均降水量は 7月が100mm、8月が140mmとなっているので夏場は雨が降りやすい時期です。
平均気温は低め
ウラジオストクの夏は時に30度を超える日もありますが、平均気温で見ると 7月は 21.2度、8月は 23.3度ととても過ごしやすい気温となっています。
東京都の平均気温は 7月が29.2度、8月が30.8度ですので比較するまでもなく、ウラジオストクの夏は過ごしやすいことが分かります。
ウラジオストクと同じ緯度にある北海道の札幌市では 7月が 24.9度、8月が 26.4度になっているので、ウラジオストクは札幌よりも低い平均気温です。
ウラジオストクと東京・札幌の気温比較
都市名 | ウラジオストク | 東京 | 札幌 |
7月 | 21.2 | 29.2 | 24.9 |
8月 | 23.3 | 30.8 | 26.4 |
朝晩の気温差が激しいことも
夏場の気温がそれほど高くなく、避暑地のように過ごしやすいウラジオストクですが、夏場は朝晩の気温差が大きくなることもあります。
日によっては10度以上気温差が出る日もあるので、昼間の半そでのまま夜を迎えると肌寒いこともあり、気温に合わせた服装が必要です。
ウラジオストクの夏におすすめのスポット
ウラジオストクの夏場は天気さえよければ海に行ったり、観光地を巡ったりするのに最も適した時期です。
気温が25度前後となることも多く、街中を歩いての観光もしやすいでしょう。
続いてはウラジオストクの夏におすすめの観光スポットをご紹介します。
探索も海も楽しめるルースキー島
ルースキー島はウラジオストクの南に浮かぶ大きな島で、斜張橋のルースキー島連絡橋から行き来ができます。
元は船でしか行き来できませんでしたが、2012年にAPECのサミットがルースキー島で行われることをきっかけに、連絡橋が掛けられアクセスしやすくなりました。
ルースキー島は海水浴場や世界最大級の水族館、ソ連時代の砲台がそのまま残され博物館となっていたりと、探索も海も楽しめるスポットです。
定番の眺望ポイント
ウラジオストクを観光する大多数の人が訪れる、定番の眺望スポットが鷲ノ巣展望台。
ウラジオストクの街並みや、ルースキー島連絡橋と共にAPECサミットに向けて架けられた金角湾にかかる大橋など、眼下に広がるスケールの大きな景色を求めて連日多くの観光客が訪れています。
写真の撮影スポットとしても、ウラジオストクで一番人気のあるスポットです。
人気の海水浴スポット
ウラジオストクで人気の海水浴スポットがスポーツ湾。
ウラジオストク市街地の西側に位置する湾で、夏場は海水浴場としてにぎわいます。
スポーツ湾には遊園地や運動場などのスポーツ施設、カフェやレストランもあるので 1日遊べる人気のスポットです。
ウラジオストクの夏は天気にご注意
ウラジオストクの夏は気温がそれほど高くなく、避暑地に来たかのような過ごしやすさですが、日によっては30度を超えることも。
また夏場は年間で最も雨が多い時期なので、天気に注意です。
海水浴を楽しめる定番のスポーツ湾や、ルースキー島のほかに、珍しいビーチのガラス湾にも足を運ぶと良いでしょう。
砕けた無数のガラスがビーチに打ち上げられている、世にも珍しいビーチを見ることができます。