日本でロシア料理と言えば「ボルシチ」や「ピロシキ」あたりが有名ですが、他にも日本人の口に合うロシア料理がいろいろとあります。
本場のロシア料理を味わうなら、日本からわずか2時間半で行けるロシア極東のウラジオストクがおすすめ。
近年日本人の観光客も増え、人気の観光地としても知名度を増しつつあるウラジオストク。
今回はウラジオストクのロシア料理についてご紹介します。
ウラジオストクの主なロシア料理
ロシアの主食はパン(хлеб/フリェーブ)で、中でも黒パンと言われるライ麦で作られるパンが一般的。
黒パンはライ麦特有のふくよかで、噛むほどに生まれてくる深い味わいが特徴です。
ウラジオストクでは主食のパンのほか、ソバの実も食べられていますが、日本のようにソバ打ちして食べるのではなく、実のまま茹でたりミルクに浸したりして食べます。
他にも主にボルシチやペリメニ、ブリヌィなどが日常的に食べられている料理。
真っ赤なスープボルシチ
日本でもお馴染みの真っ赤なスープのボルシチ。
赤い理由はビーツという野菜を使っているからで、ビーツをはじめ玉ねぎやキャベツ、ニンジンなどの野菜と肉を炒めてからスープに合わせて煮込んで作ります。
入れる野菜や肉は決まっているわけではなく、各家庭や提供しているレストランによってさまざま。
日本のカレーのように、煮込んで寝かすほどにおいしさが増すので、作った日と翌日とでは味の深みも変わります。
ロシア風餃子のペリメニ
続いてはロシア風の水餃子、ペリメニをご紹介です。
ペリメニは球状の形をした餃子で、中の具は玉ねぎと肉類(ラム肉や牛肉、豚肉など)と塩コショウだけのシンプルなものら、キノコ類や坂がが入ったものまで様々。
茹でる時に熱湯やブイヨンなどのスープで煮込むように茹でたり、油で揚げる方法などが主な調理法。
仕上げにスメタナと呼ばれるサワークリームをかけて食べたり、酢やからしをかけて食べるなど各家庭や人の好みによります。
クレープ風のブリヌィ
クレープ生地のように薄く焼き上げた生地にさまざまな食材を乗せたり、巻き込んだりして食べるのがブリヌィ。
ハチミツをかけたり、ツナやサラダなどを乗せて巻いたりと具材のラインナップがとても豊富で、手軽に食べられるファストフードとしてウラジオストクでも人気の料理です。
生地と具材を交互に乗せながらオーブンで焼き上げる、ミルフフィーユのようなパイ感覚のブリヌィ(ピローグ)も人気で、ブリヌィ同様にウラジオストクの飲食店でも味わい事ができます。
続いては知っておきたいロシア料理のマナーについて確認しておきましょう。
ウラジオストクのロシア料理のマナー
ウラジオストクでロシア料理を味わう際や自宅に招待されたときなど、知っておくべきマナーがあります。
マナーとはもともと、相手に失礼な印象を与え相手を不快にしないための知恵。
せっかくできた関係をマナーひとつで壊してしまわないよう、「郷に入ったら郷に従え」の言葉もあるように、ロシアに行ったらロシアの習慣やマナーに沿った行動を取る必要があります。
チップは必要なの?
欧米では飲食店などでサービスを受けるとチップを渡すのが一般的ですが、ウラジオストクを含むロシアでは強制的でないにせよ、チップの習慣が根付きつつあります。
観光客の多いレストランなどでは、食事料金の10%程度がサービス料としてのチップの目安です。
すでにサービス料として10%前後が加算されている場合はチップを払う必要はありません。
招待されたら手土産を忘れずに
ロシア人と親しくなると自宅へ招待してくれることもありますが、その際はお菓子やお酒、花などの手土産を忘れずに。
招待された際はちょうどや時間前に到着するのはロシアではあまりいい印象を与えません。
10分から15分ほど予定時間に遅れてドアを叩くようにしましょう。
前祝いは不吉とされるロシアらしい習慣でもあり、なにかと時間厳守が多い日本とは真逆ですね。
偶数の花は不吉でマナー違反!
ロシアでは偶数は葬式などの時に使われるので、通常のプレゼントなどでは絶対にやってはいけないマナー。
プレゼントとして花を持参する場合は必ず奇数の本数にしましょう。
偶数の数の花を渡すことは失礼を通り越して、相手を侮辱(ぶじょく)していると捉えられることも。
葬式などで偶数の花が使われることから「永遠のやすらぎ」の意味があると言われています。
ウラジオストクのおすすめレストラン
ウラジオストクでロシア料理が楽しめるレストランをご紹介します。
観光の定番のレストランから家庭的なロシア料理を味わえるお店まで 5件のご紹介です。
定番のレストラン ストゥーディオ
観光の定番ストゥーディオの名物と言えば、黒パンで作られた器に入ったボルシチ。
多くの観光客が注文し、このボルシチを目当てにお店を訪れる人もいるくらい人気のメニューです。
日本語に対応しているメニューも用意してくれるので、注文もしやすいレストランになっています。
アクセス抜群のコペイカ
コペイカはウラジオストク駅と空港を結ぶ、アエロエクスプレス駅の隣に建つアクセス抜群の位置にあります。
トレーを持ってショーケースに並んだ料理を選択しくセルフ方式で、料理を指さすと店員さんが料理を渡してくれるスタイル。
料理メニューもケーキなどのデザートも数多く用意された、セルフ方式の大衆食堂です。
大衆ロシア料理の ニルィダイ
ニルィダィはウラジオストクで最も歴史あるホテル、ベルサイユホテルと直結した場所にある大衆食堂です。
ロシアの庶民的な料理を手軽に楽しめるお店で、並んだ料理を自分で選んで会計を済ませるスタイルになっています。
セルフ方式なので、お腹と相談しながら量を選んだり、品数を増やしたりできるのが良いところ。
チェーン展開の8ミヌートスタローバヤ
こちらもセルフ方式の気楽にロシア料理が楽しめるお店です。
ウラジオストク駅前や金角湾大橋下のスヴェトランスカヤ通り店などチェーン展開している食堂で、安めに料金設定されたロシア料理が数多く並んでいます。
ペリメニが楽しめる ロシュキプロシュキ
スヴェトランスカヤ通りにあるロシュキプロシュキは、ロシア風餃子のペリメニが楽しめるお店。
付けるソースも数種類用意されているので、違ったペリメニを味わうことができます。
メニューも日本語表記なので、安心して注文できるのも嬉しいところ。
宿泊は付近にレストランも多いベルサイユホテルがおすすめ
ウラジオストクでロシア料理を楽しむにしても観光地を巡りにしても、宿泊先は周辺環境がとても良いベルサイユホテルがおすすめ。
近くには多くの飲食店やスーパーもあり、海へも徒歩 2、3分の距離に位置します。
ウラジオストク駅からも800mほどで、ニコライ 2世凱旋門や鷹の巣展望台など定番の観光地にも近いので便利です。
ウラジオストクで本場のロシア料理を味わおう!
日本人観光客も増えているウラジオストクは観光のみならず、本場のロシア料理も楽しめるので、歴史ある街並みに並んで料理も人気。
セルフ方式の食堂では手軽な値段で、お腹に合わせてロシア料理を楽しむことができます。
チップは食事代金にサービス料として加算されていない場合は、食事代金の10%程度が相場。
ロシアの知人や友人に自宅に招待された際は、手土産を忘れずに。