比較的日本人の口にある料理といわれるロシア料理。
ウラジオストクでもロシア料理が食べられていますが、現地の料理を楽しめるのも旅行の醍醐味でしょう。
今回はウラジオストクでの食事のマナーと、現地の料理を楽しめるお店を 5つご紹介します。
ウラジオストクの食事
ウラジオストクの食事は基本的にはロシア料理で、主食はパンかそばの実です。
パンはロシアらしいライ麦の黒いパンもあり、そばの実は日本のようにそばを麺状にして食べるのではなく実のまま茹でたりして食べます。
朝食ではクレープのようなブリヌィなどが食べられることもあり、ホテルの朝食などでも出てくることも。
日本人の口に合う料理も多い
ロシア料理はボルシチやピロシキなどが日本では有名ですが、ペリメニやブリヌィなど日本人の口に合う料理も多いです。
ウラジオストクの観光客が来るレストランでは、多くのニーズに応えるべくロシア料理に加えメニューに肉料理が多かったりします。
観光で訪れたならロシア料理を
ウラジオストクを訪れたなら、旅行の醍醐味のひとつであるその場所の料理を堪能するのも楽しみとなるでしょう。
ぜひロシア料理を味わっていただきたいですが、ロシア料理はどのようなメニューがあるのでしょうか。
主なロシア料理をご紹介します。
ボルシチ
ロシア語:борщ(ボールシィ)
出典元:http://hochu-gotovit.ru/recipe/domashniy-borshh-s-govyadinoy/
真っ赤な煮込みスープのボルシチはもともとウクライナ料理でした。
赤い理由はボルシチの主原料であるビーツの色素によるもので、色素はポリフェノールの一種です。
ビーツのほかに玉ねぎやニンジン、キャベツなどの野菜と肉などを煮込んで作られるボルシチは、野菜と肉などが調和した深い味わいが特徴です。
ペリメニ
ロシア語:(複数)пельмени(ペリミェーニ)
ロシア風水餃子のペリメニは、ひき肉や細かく刻んだ魚や野菜などを具材に皮でくるみ、湯で茹でるか味付けがされたスープで茹でて調理します。
仕上げにスメタナと呼ばれるサワークリームで食べるのがロシア式。
家庭やレストランなどによってはカラシなどを付けて食べることもあります。
ビーフストロガノフ
ロシア語:бефстроганов(ビィフストローガナフ)
出典元:http://mr-chef.ru/465-befstroganov-iz-govyadiny.html
ビーフストロガノフは細切りの牛肉を玉ねぎなどの野菜、マッシュルームなどを炒め、サワークリームやスープを合わせて軽く煮込んで仕上げる料理です。
日本では仕上げにフォンド・ボーやデミグラスソースを混ぜて仕上げるため、色が茶色っぽくなっていますが、本来はサワークリームの白っぽい色をした料理で、ロシアでも白っぽいビーフストロガノフを提供するお店があります。
ブリヌィ
ロシア語:блины(ブリヌィ)
出典元:Nadya_GrunauによるPixabayからの画像
そば粉や米粉、薄力粉などで作られ薄く焼いたクレープ生地に、ハチミツやジャムをかけて食べたり、卵やベーコンなどを包んで食べるのが一般的です。
ホテルの朝食で出てくることも多く、手軽に取れるファストフードとして人気の料理でもあります。
オリビエサラダ
ロシア語:Салат Оливье(サラート アリビエ)
出典元:https://povar.ru/recipes/salat_olive_klassicheskii_s_kolbasoi-41597.html
オリビエサラダはロシア人が好きなジャガイモにキュウリやニンジン、ピクルスや卵、鶏肉などを合わせてマヨネーズで和えたサラダです。
レストランの多くやスタローバヤと呼ばれる大衆食堂でも食べられる、ウラジオストクでも定番のサラダになっています。
キエフ風カツレツ
ロシア語:Котлета по-киевски(カトゥレータ パ・キエーフスキィ)
出典元:https://recepti-ot-lilii-kajf.blogspot.com/2019/04/klassicheskij-recept-kotlet-po-kievski.html
ササミカツやエビフライのようにも見えるキエフ風カツレツは、鶏肉のムネ肉をバターで包んでパン粉を付けて焼くか油で揚げたもの。
まだ熱いうちに切ると中からバターが出てきて、ジューシーなバターソースとなり美味しく食べられます。
ウラジオストクでの食事マナー
ウラジオストクで食事を楽しむにはマナーを心得ておくとスムーズな食事を楽しめるでしょう。
チップ状況や招待されたときのマナーについて、ご説明します。
飲食店でのチップ状況
ウラジオストクでは基本的にチップは必要ありませんが、飲食店ではチップが期待されている面があります。
中でも観光客の多い飲食店などでは、気持ちの良い接客を受けた場合などは気持ちを表す意味でチップを渡すと良いでしょう。
ロシアは日本ほどサービスへの要求が高くないので、日本の感覚で接客を見ると不満が出ることもあるかもしれません。
逆にロシアから日本を見るとサービスが過剰と思われる面もあるので、しっかり仕事をこなしてくれたなら料理代金が 900ルーブルなら 1,000ルーブル、1,400ルーブルなら1,500ルーブルなど、お釣りをそのままチップとして置いてくると良いでしょう。
招待は少し遅れ気味に行くのがマナー
ロシアでは前祝いは不吉とされているなど、早めの行動は歓迎されない傾向にあります。
招待された場合も同様で、招待時間の前に行くのはご法度。
時間よりも 5分から10分ほど遅れていくのがマナーです。
自宅に招待されたら手土産を忘れずに
自宅へ招待された場合は花束やお菓子、お酒など手土産を忘れずに持っていきましょう。
手土産に決まりはなく、相手に合わせた手土産を用意すると良いです。
アルコールの販売は夜10時まで
スーパーなどでのアルコールの販売は夜10時(22時)までとなっています。
ホテルに戻って一杯という方は夜10時までに買っておきましょう。
飲食店を含む屋内でのタバコは原則禁止
ロシアの法律で飲食店内で飲食スペースのタバコは禁止で、タバコは灰皿が置かれている場所か屋外でとなっています。
タバコが吸えるかどうか知りたい場合は、「ズジェーシ モージナ クリーチ?( Здесь можно курить ?)」と尋ねると良いでしょう。
読み | 意味 | |
Здесь | ズジェーシ | ここで |
можно | モージナ | ~してもよい |
курить | クリーチ | タバコを吸う |
教えてもらえたら「ありがとう」の意味の「スパシーバ!」と伝えると喜ばれるかもしれません。
「スパシーバ」はウラジオストク観光のいろいろな場面で使えるでしょう。
ウラジオストクで食事を楽しめるお店 5選
ウラジオストクで料理を楽しめるお店をご紹介します。
定番からジョージア料理まで、幅広いジャンルよりご紹介。
レストラン ストゥーディオ
出典元:https://4travel.jp/overseas/area/europe/russia/vladivostok/restaurant/10551797/
もともと地元民にも人気のカフェレストランでしたが、リニューアルを機によりレストラン色が強いお店となりました。
中でも定番の人気料理が黒いパンで作られた器に盛られたボルシチ。
24時間営業をしているので、いつでもロシア料理を味わえるお店です。
大衆食堂の8ミヌートスタローバヤ
出典元:https://4travel.jp/travelogue/11530454
スタローバヤとはロシアの日常的な食堂で、多くはセルフ式です。
好きな料理を単品で選んで好きなセットにできる手軽さが魅力。
8ミヌート スタローバヤは料理が安価で楽しめるチェーン店で、スヴェトランスカヤ通りやウラジオストク駅前の通り(アレウツカヤ通り)にも店舗があります。
噴水通りにあるスヴォイ フェーテ
出典元:https://4travel.jp/overseas/area/europe/russia/vladivostok/restaurant/10573261/
アドミラーラ フォーキナ通り(通称:噴水通り)にある有名店がスヴォイ フェーテ。
おしゃれな雰囲気の店内に、タラバガニやサーモンなど港街らしい海鮮類のメニューもあります。
キッズメニューもある豊富なメニューのレストランです。
ロシア風水餃子のロシュキ プロシュキ
出典元:https://4travel.jp/overseas/area/europe/russia/vladivostok/restaurant/10594094/
スヴェトランスカヤ通りにあるロシア風水餃子のペリメニが楽しめるお店がロシュキ プロシュキです。
日本語でも表記されたメニューは日本語しか分からなくても安心。
有料ですが、ペリメニに付け合わせのソースもサワークリームやタルタルソースなど選択できるようになっています。
ジョージア料理のスプラ
出典元:https://meny-meny.com/vladivostok-supra/
アドミラーラ フォーキナ通りでジョージア料理を楽しめるのがスプラ。
かつてはグルジアと呼ばれていたのが現在ではジョージアとなっています。
民族衣装を着た店員さんも明るく元気で、陽気な雰囲気の中ジョージア料理を楽しめるでしょう。
マナーを心得てウラジオストクで食事を楽しもう!
出典元:https://primamedia.ru/news/675659/
ウラジオストクの観光ではロシア料理を味わえるのも楽しみのひとつでしょう。
基本的にチップは強制ではありませんが、お店によってはチップが期待されることも。
ロシアの知人などに自宅に食事の招待をされたら、少し遅れていくのと手土産を持っていくのがマナー。
マナーを心得て、ウラジオストクでロシア料理を堪能しましょう!