ウラジオストクの気候と観光のベストシーズンは?

ウラジオストクの気候と観光のベストシーズンは?

ウラジオストクは緯度でいうと、ちょうど北海道の札幌市の当たりです。

ロシアなので極寒のイメージがありますが、札幌と同じ緯度なので気温も似たところがあります。

観光の際には年間の気候の特長をつかむことで、計画も立てやすくなるのではないでしょうか。

今回はウラジオストクの気候の特長と年間気温、観光のベストシーズンについてご紹介しますので旅のご参考に。

 

ウラジオストクの年間の気候

出典元:https://primamedia.ru/news/871364/?from=37

 

ウラジオストクはユーラシア大陸から日本海に突き出る形のムラヴィヨフ半島半島の先端に位置し、ウラジオストクの中心地付近には金角湾が入り込む形になっています。

地形の関係で海と丘に面した都市で、年間を通して風の強い日が多いのが特徴です。

ウラジオストクの気候の特長を時期別に細かく見てみましょう。

春はまだ肌寒い時期

ウラジオストクでは長い冬の後、短い春を迎えます。

月でいえば 4、5月辺りで日本よりも 1か月ほど遅い春ですが、気温も10度以下の日もあってまだまだ肌寒い時期。

日本では暖かくなり出す 3月でも、気温がマイナスになる日もあります。

4月でも10℃未満の気温の日が続いたりで、寒さが強めの春です。

夏は 1年で雨が最も多い時期

短い春の後、7月から8月の中頃までがウラジオストクの夏になります。

ウラジオストクは湿度も低く過ごしやすい夏ですが、ときに気温が30度を超えることも。

また夏は 1年で最も雨の降りやすい時期でもあります。

短い秋は紅葉が美しい

9月の中頃にもなると朝晩の気温差がとても大きくなり、木々が秋の装いを見せ始めます。

雨も少なくなっていきますが、朝晩の気温差で体調を崩さないように注意が必要です。

木々の色変わりも進み、夏場の突き抜けるような青空とはまた違った雰囲気のウラジオストクの姿を見ることができるでしょう。

最も長い冬は海も凍る凍てつく季節

11月になるとウラジオストクの気温もマイナスに突入します。

新年明けの 1月から 2月は年間で最も気温が低くなる時期で、マイナス30度を下回ることも稀にありますが、建物の中はセントラルヒーティングなど暖房がしっかりしているので日本以上に快適に過ごせるでしょう。

厳寒期では海が凍り海の上を歩いたりできる、この時期ならではの景色も観ることができます。

凍っている海はところどころ足場が緩い箇所もあるので、歩く際は十分な注意が必要です。

 

ウラジオストクの気候は亜寒帯冬季少雨気候

ロシア極東に位置するウラジオストクの気候は、気候区分のゲッペンの気候区分による分類では亜寒帯冬少雨気候に属しています。

亜寒帯冬少雨気候は冷帯に属し、年中通して気温が低めの気候です。

まずは気候の特長から見てみましょう。

亜寒帯冬季少雨気候の特長

夏場が年間で最も降水量が多く冬場は気温が下がり風の強い日も多いですが、湿度が高くないたので体感温度が低く感じやすい気候です。

年間を通しての気温の差が激しいのも亜寒帯冬少雨気候の特長になっています。

ウラジオストクの年間気温

ウラジオストクの年間気温を平均で見ると、最も高いのが 8月で23.3℃、最も低いのが 1月でマイナス 8℃となっていますので、平均で見て年間の気温差が31℃ほどになっています。

 

ウラジオストク 年間平均気温

平均気温(℃) 平均最高気温(℃) 平均最低気温(℃)
1 月 – 13.4 – 8 – 15.3
2 月 – 9.9 – 4.1 – 11.6
3 月 – 2.7  2.2 – 4.8
4 月  4.5  9.9  2
5 月  9.5  14.8  6.7
6 月  13.2  17.8  11.2
7 月  17.6  21.2  15.8
8 月  20  23.3  17.7
9 月  15.9  19.8  13.2
10 月  8.9  13  6
11 月 – 1.1  3.1 – 3.8
12 月 – 9.8 – 5.3 – 11.9

あくまでも平均値ですので、実際は夏場は30℃を超える日もあり、逆に冬場はマイナス30℃を下回ることもあり、年間の気温差は60℃以上ととても大きな差になっています。

ウラジオすストクの年間降水量

亜寒帯冬少雨気候に属するウラジオストクの降水量は夏場の 8月が140mmと最も多く、12月から 2月までが10mmと最も少ない降水量になっています。

 

ウラジオストクの年間平均降水量

平均降水量
1 月  10mm
2 月  10mm
3 月  20mm
4 月  40mm
5 月  60mm
6 月  90mm
7 月  100mm
8 月  140mm
9 月  120mm
10 月  50mm
11 月  30mm
12 月  10mm

気温が高く比較的活動しやすい夏場ですが、降水量は最も多く雨の降りやすい時期でもあります。

 

ウラジオストクの気候のベスト観光シーズンは?

出典元:https://primamedia.ru/news/871364/?from=37

 

ウラジオストクの気候の特長を見てきましたが、最も観光に適したシーズンは 5月から 7月の春先から夏にかけてと、少し肌寒くなってくる10月となります。

春先から夏にかけてが観光しやすい時期

夏場が最も活動しやすい時期ではありますが、ウラジオストクでは 8月の夏場が最も雨の降りやすい時期。

観光地を巡るにしてもスポットで写真を撮影するにしても雨に降られては楽しさも半減となるので、雨が比較的少なめで気温もそれほど低くない 5月の春先から夏場にかけてがベストシーズンになります。

あとは肌寒くなってきていますが、同じく降水量の少なめの10月も観光に適した時期といえるでしょう。

ときに30度を超える夏は雨の多い時期

ウラジオストクの夏場は日本に比べ湿度も低く気温も低めなのでとても過ごしやすいですが、雨の多さが玉に瑕(きず)。

逆に雨にさえ合わなければ、とても観光しやすい時期になります。

 

玉に瑕(きず)・・・ほぼ完ぺきなのにわずかな欠点があることの例え。

冬場はマイナス20度以下になることもしばしば

冬場はマイナス20度以下になることもあり、ときにマイナス30度に達することも。

年間で最も気温が低くなるのが 1月から 2月ですので、その時期にウラジオストクを訪れる場合は厳寒に対応できる服装が必要です。

耳も寒さで痛くなりやすいので、帽子に加え耳も覆う服装を着用するとよいでしょう。

 

ウラジオストクの気候を知って最適な観光をしよう

出典元:https://journal.tinkoff.ru/vladivostok/

 

観光で気になることのひとつに天気が挙げられますが、気候の特長を知ることでより観光の計画が立てやすくなることでしょう。

観光のベストシーズンは気温が高くなる春の終わりごろから夏場ですが、夏場は最も降水量の多い時期なので、行ける観光地は限定されるかもしれません。

極寒のウラジオストクを体験したい場合は年明けの 1月から 2月となり、凍った海を見ることができるでしょう。

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